日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

3月8日(土)、日本人ことはじめ講座
「日本の住/京町屋見学」が開催されました。

この週は急な寒の戻りがあり、京都や大阪でも前日は雪もちらほら。
そのため遠く三重県から参加予定だったお二人が、
交通事情の悪化のため急きょキャンセルというハプニングもありましたが
残りの参加者は無事時間どおりに全員集合され、現地へと向かいました。

今回見学させていただいたお宅はこちら。

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京都市の指定有形文化財になっている、由緒ある商家。
江戸時代に創業以来現在まで8代続く、280余年の歴史を誇る老舗の呉服商です。

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講師の三橋氏

講師の三橋氏によると、昔ながらの体裁を残している町屋は
京都でももはや5軒ほどしかないそうで、このお宅はそのうちの1軒にあたります。

大勢で押しかけると建物にダメージを与えかねないため、定員も10名に限定したのでした。

内部は一般公開されていないため、今回の見学はまさに貴重な機会となりました。

外観の特徴の説明を受けた後、中へ。

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ご当主の挨拶

このお宅で最も格の高いお座敷に通していただき
京町屋や日本建築の特徴、材木のこと、お庭のこと、
このお宅の建具へのこだわりとその価値などについて、
三橋先生からじっくりとお話していただきました。

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お神楽の様子をかたどった珍しい欄間は安土桃山時代に作られました

 

日本建築の魅力は、なんといっても建物と自然、ウチとソトを緩やかにつなげる構造です。
この日も早春の穏やかな光がお座敷に差し込んでいました。
お庭と座敷が一体になった美しさに、溜息とともにうっとり・・・
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ドラマの撮影にも使われるという風情のあるお宅です

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坪庭の灯篭は室町時代のもの!!

実はこのお宅、大名付きの茶人にして、官僚、造園家、建築家、工芸作家、
書家など様々な顔をもった江戸時代のスーパースター、「小堀遠州」と
深い関係があります。

古文書により、このお宅の一部が遠州の旧宅を移築してきた事実が
明らかになったのだそうです。
なんと贅沢な・・・さすが京都の豪商、スケールが大きい!

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密偵が遣わされたといわれる遠州ゆかりの茶室で

 

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現在、呉服の展示会等に使われている広間。板張りにして狂言の舞台になることも

 

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最後にご当主から住み手側からのお話を伺いました

 

どこを切り取っても絵になるお宅なので、写真が載せきれません!
実際にお住まいになっているご家族にとっては、文化財を守るご苦労が
尽きないと思いますが、本当に素晴らしいお家でした。

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事後の感想でも、

「本当に貴重な機会。建物やお庭の素晴しさに加えて、町家での
暮らしぶりや(ご当主の)ちょっとした気づかいに感動いたしました」

「分かりやすい解説と、通常ではなかなか見ることができない
町屋内部を見学でき、とても満足しております」

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美しいお庭をみながらお茶とお菓子で一服

「座ったときに見える景色、目線を感じながら、じっくり解説して
もらえたし、実際に住んでいらっしゃるご当主の話も聞けてよかった」

「たいへん有意義で楽しい一日となりました。感謝感謝です」

と、日本建築の美しさと京都人の美意識に触れ、みなさま大満足のご様子でした。

講座終了後も、場所を移して茶話会を。
三橋先生を交えて、参加者どうし楽しいおしゃべりが続きました。

みなさまにとても喜んでいただけましたし、私にとっても
思わず主催者の立場を忘れるほどに、楽しく有意義な一日でした。

こちらのご家族のご厚意によって実現した本講座。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。

また、当日お越しくださったみなさまも、まことにありがとうございました。

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ちなみに来る5月31日(土)の講座、日本の美【日本美術の楽しみ方】では、
日本建築に欠かせない床の間に飾る掛け軸やふすま絵、屏風などを取り上げ、
日本人が何に美を感じ、どう表現してきたか、その一端をご紹介します。
当法人おすすめの講座ですので、ぜひご参加くださいね!

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