日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

2月1日(日)、本年最初の日本人ことはじめ講座「日本の美/文化遺産-和紙の魅力」が開催されました。

平成27年の講座をお願いしようと村田先生にご連絡したとき、先生の方から

「次回、和紙の話はどうでしょう?」とご提案がありました。

折しも和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されたタイミングで

和紙について誰か話してくださる方いないかしら・・・と思案していたとき。

灯台下暗しとはまさにこのこと、確かに村田先生ほどこの演題にふさわしい方はいない!

と二つ返事でお願いしました。

 

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毎回、日本の美に目を開かせてくださる村田先生。期待を裏切りません!

 

講座は、そもそもなぜ「和紙」が無形文化遺産に認定されたのか、に始まり

和紙の継承と保存に奔走した寿岳文章の活躍、

和紙の製法と歴史(原料、洋紙やパピルスとの違い、漉きの技術)、

和紙の文化(和紙が身近にあったからこそ生まれた日本独自の習慣や文化、和紙と文化財の関係)、

世界で愛される和紙、

と続き、最後は日本の伝統産業の未来についてお話しいただきました。

 

一連のお話を聴くと、和紙が、江戸時代の商習慣や檀家制度、美術、工芸品、識字率などと

深い関わりを持ちながら発展してきたことがよくわかります。

 

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珍しいものをお見せしましょう。これは 「三下り半(みくだりはん)」、つまり離縁状の実物写真です。

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本当に三行半で書かれていることがわかりますね!

身近に和紙があったからこそ、このような習慣が生まれました。

 

また和紙の製法とその強度を知ると、世界的にも知られている日本の紙幣の品質の高さにも納得がいきます。

先生によれば日本のお札は、「伝統技術の粋と最新テクノロジーが融合したもの」。

ちなみに伝統によって培われてきた透かしの技術を紙幣に取り入れたのは、日本が世界初だそうです。

 

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和紙で作られた着物「紙衣(かみこ)」。風を通さないので暖かい。

 

最後に村田先生が考案なさった、長方形(正方形ではなく)の紙で作る「つのこうばこ」を皆で折りました。

 

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先生、教えて~!

 

質疑応答では、参加者のうち、和紙と切っても切り離せない関係の提燈屋さんや

和紙人形作家を身内に持つ方を中心に、どうやって和紙を残していくべきかについて

先生とのやりとりが続きました。

 

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 参加者がお持ちくださった和紙人形。

 

和紙を作るには膨大な手間と時間がかかるので、

効率とコスト優先の現代においてその存在は風前の灯でした。

しかし、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで国をあげて

「未来に残していくべきもの」として認定されたことになります。

村田先生は現状にひとまず安堵するとともに、次は日本の「刀匠」の

伝統と技術を無形文化遺産にすべきとおっしゃっていました。

 

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終了時には参加者の間から自然に拍手が起こり、異口同音に

「すっごく面白かった!」「知らないことを知るのは本当に楽しい」

「また村田先生の講座をお願いします!」との感想を頂戴しました。

村田先生の講座は毎回のことですが、受講者のみなさまに大変喜んでいただけ、私も大満足です♪

今回参加できなかった方、騙されたと思って次回はぜひ村田先生の講座を受けてみてください(笑)

 

急に冷え込んだせいか、体調不良などでお申込総数の三分の一がキャンセルになるという

波乱の幕開けでしたが、寒風の中お越しいただいた皆様、誠にありがとうございました!