日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

フランスから帰国して日本の接客・顧客サービスで印象的な出来事が二つありました。

 

一つ目。

ちょうどバーゲンの時季だったので、昨秋買って気に入ったパンツを

色違いで購入しようと某百貨店に出向きました。

お目当ての品はセール中でしたが、私のサイズが見当たりません。

同じ型のパンツが陳列されている棚を探っているときに、声をかけて来た店員さんに

自分のサイズを告げると、「こちらです」と別の棚から持ってきて手渡された品。

すでに色違いのパンツを購入しており着用感はわかっているので、

試着しないまま股下の寸法を伝えてお直しに回してもらいました。

 

後日、受け取った商品を自宅ではいてみてびっくり。

私がほしいパンツではなかったのです。

どうやら同じ生地を使ったパンツは、細幅と太幅の二つのモデルがあった模様。

私はてっきりモデルは一つだけ(私が欲しかったのは太幅)だと思っていましたし、

「二つのうちどちらがご希望ですか」という店員さんからの確認もありませんでした。

 

すでにお直ししているので返品は無理だとあきらめかけました。が、

「試着しなかった私にも責任はあるけど、そもそもモデルが二つあるという店側の説明もなかったし・・・

私が手にしていた商品の『サイズ違いはこれです』と渡されたら店員さんを信じちゃうし・・・

事情を話すだけ話してみよう」と思い直しダメもとで売り場に戻り、当日対応してくれた店員さんと交渉しました。

 

結果、「こちらの説明不足でご迷惑をおかけしました。返品に応じます」とのこと。

フランス式の接客に面喰ったばかりだったので「素直に自分の非を認めて謝る」日本人の潔さが心地よく。

「申し訳ございません」を繰り返して恐縮する店員さんをかえって気の毒に思い、

こちらも「いえいえ、私も途中で気がつけばよかったんですけど」

とフォロー(?)したくなるってものです。

 

でも欲しかったパンツは完売状態。

そこで、その倍の値段の別のパンツ(もともといいなと思っていた)を

この機会に買うことで、お店側にも納得してもらいました。

「このたびはご迷惑をおかけしたので、お直ししたパンツは

ご自宅に送らせていただきます」とのことでした。

 

帰宅してからことの顛末を夫に話したところ

「でも日本人の謝罪って心がこもってないからな~、形だけ謝ってその場を収めてるだろ」

と負け惜しみにも似た(笑)コメントが返ってきました。

 

「たしかにね~、私もそう感じることはあるよ。

でも『無駄になった私の時間をどうしてくれる』なんて言われるより100倍いいと思うけどね~」

 

夫はそれ以上何も言いませんでした。

 

二つ目の出来事はまた後日。