日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

9月講座「日本の礼/贈答の心得」の案内を作りながら、贈り物についてあれこれと思いを巡らせていました。

 

<エピソードその1>

GW中、フランスから義理の両親が来日していたのですが、義母がこんなことを申しておりました。

「物を扱うときの日本人の動作がとても丁寧で優雅。なんでも大切に扱っていることがわかる。たとえば、贈り物の包みを開けるときも、丁寧にはがして包装紙を破いたりしないでしょう?」

確かに、フランス人に贈り物をするとその場でビリビリと勢いよく破ります。これは「楽しみで待ちきれない」という気持ちの表現だという見方もあるようですが。

日本では、まずセロテープを注意深くはがした上で包装紙を破らずに開けるのが一般的だと思います。後日再利用することを考えて、包装紙はきれいにたたんだりして。

そもそも頂いた贈り物はその場で開けた方がいいのか悪いのかなど、贈答についての知識を蓄えたい方は、この講座がオススメです!

 

<エピソードその2>

昔、英会話を習っていたときのオーストラリア人講師は言いました。

「結婚披露宴に呼ばれたんだけどさ、日本では招待された側が現金を贈るんだって?信じられないよ!!なんだよ、この習慣!!」

といたくご立腹。モノをやりとりする文化圏の人には受け入れがたい習わしだったようです。

現金を贈る習慣は、昔日本が貧しかった時代の互助の精神から生まれたもの・・・と説明して納得させたとかさせないとか。

 

<エピソードその3>

フランスと日本の贈り物の違いは、「対個人」か「対家」かに尽きると思います。

フランスでは、贈り物は個人に対してするもの。相手のお宅を訪問するときは、原則その家族一人ひとりにプレゼントを用意します(毎回ではありません。ケースバイケース)。

義理の両親が来日したときも、「これはあなたに」「これはお父さんに」と個別にお土産をもらいます。

ですから、ノエル(フランスのクリスマス)は大変!日本でいうお正月のように、一族郎党、友人、知人とのホームパーティが続きますが、そのたび一人ひとりにプレゼントを用意しなければなりません。

これには当初かなり困惑しました・・・。が、今はノエルが過ぎてから渡仏するという裏技を編み出し、難問解決(笑)。

 

一方、日本では、訪問する「お宅」「家族」を単位とした贈り物が一般的ですよね。その点、ほんとに楽!

また、日本では「消えもの」といって、食べ物などあとに残らないものが相手の負担にならずによいとされています。贈るときの視点はあくまで「他者=公」です。

が、フランスでは逆に「相手の手元に残るもの」を贈ります。これは誰それのプレゼント、と記憶に残るように。「私」「個」を尊重する欧米の思想を感じますね。

そんなフランスでもワインやチョコレートは別扱いで、選択に困ったときの鉄板アイテムとして重用されていますよ。

 

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