日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

海外の視察団が日本の様々な職場や各種システムを見学するという趣旨の番組をよく見ています。

ふだん私たちが当たり前のように受け取っている商品やサービスには、こんなに多くの関係者の手間や思いが込められているのか、と日本人の私でさえ知らずにいて感心することばかり。

日本人の仕事の緻密さと完成度の高さ(ちょっとやり過ぎ??と時に苦笑するほど)は他の追随を許さないと思うし、彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりをみるにつけ、日本人の生み出す製品やサービスにますます安心感を覚えます。

同番組の中でとりあげられる各職場で、よくみられる光景のひとつが「指さし確認」。「○○よし、××よし、異常なし!」とやるアレです。

昔、ホームにいる駅員さんが指さし確認をしているのをみたうちの夫、「なんだあれ!なにやってんの、笑笑」とちょっと小馬鹿にした様子で私に同意を求めてきたことがありました。

彼の母国フランスで指さし確認は採り入れられていないため(それ以前にフランスの駅のホームに駅員はいません。何か事故があってもすべて自己責任です)それまで目にしたことがなく、酔狂な駅員さんが何かのパフォーマンスでもしていると思ったようでした。

私は「ただ漫然とホームや線路を見ただけでは『確認したつもり』になることが多い。それを避けるために指をさし声に出して、確認したことを意識化しているわけ。駅とか工事現場とか安全が求められる場所では特に指さし確認するんだよ」と説明しました。

さて、後日夫婦で旅行に出かけたときのこと。ホテルの部屋を出るときに「ヨシヨシをしましょう!」と夫がはりきって言うので「??」と思ってみていると・・・「机の上よし!クローゼットよし!貴重品入れよし!忘れ物なし!」と、自ら指さし確認を実践しているではないですか。

夫いわく「これはとてもいい。普段も出かける前に声を出して、持ち物を点検しているよ!」とのこと。彼も日本に馴染んできたな~と思ったできごとでした。