日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

 

先週末、講談を聴きに行きました。

東京の友達と電話でおしゃべり中、

「京都の高台寺で怪談の講談会をやってるらしい」

と話のついでに伝えたところ

「ちょうど東京脱出を図りたかったし、ぜひ聴いてみたい」

ということで。二人とも講談のライブは初めてです。

 

日中は京都独特の蒸し暑さを食べ歩きでやり過ごし、

日が傾いたころ高台寺山内にある洗心寮へ。

上方落語界のイケメン十二指の一人(本人談)、桂紋四郎さんが前座をつとめたあと

講談師の旭堂南青(きょくどうなんせい)さんが高座に上がりました。

この日の演目は「太閤記 間違いの婚礼~秀吉とねねはこうして夫婦になった!」と

「恨みの片袖」の二本です。

 

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ところでこの写真を見ると、天井と南青さんの距離が近いと思いませんか?

120cmと決められている高座の高さを、事務局が忠実に守った結果だそうです。

会場の床から天井まで240cmしかないとあらかじめ聞いておけば、

高座は100cmくらいでとお願いできたのに・・・と

火災報知器の真下でぼやいていらっしゃいました(笑)

 

ここで落語と講談の違いに記しておきます。

 

落語:

登場する人物に演者がなりきり、会話を中心に物語を進行していく。笑わせることを目的とした話芸。会話主体でストーリーを進める。演目は「出し物」と呼ばれる。

 

講談:

語り部として物語を進行していく。演じるネタは軍記物(太平記、真田軍記など)や政談(大岡裁きなど)や、有名な事件等の歴史物語。歴史ものを中心とした物語を興味深く聴衆に聞かせる朗読劇。演目は「読み物」と呼ばれる。

参考→http://allabout.co.jp/gm/gc/207074/

 

初めての講談、楽しめました!

さすがプロフェッショナル、彼の話芸にぐいぐいと引き込まれて行きましたよ。

あれで2000円は安い。

外国人並みのリアクションをする私の友達は、話が佳境を迎えたときわかりやすく

「うわっ!」と驚き、南青さんに「(反応)ありがとうございます~」

とお礼を言われておりました(笑)

 

私は、つかみのネタで披露された、南青さん自身による恐怖の体験談が印象に残りました。

なにせその現場がなじみ深い場所だったもので。

帰りがけご本人に「あれは実話ですか?」と聞いたら「実話ですよ」と

ことの起こった正確な場所まで教えてもらいました・・・

 

講談が終わったあと高台寺の境内に戻ると、本堂前の枯山水「波心庭」で

3Dプロジェクションマッピングによる妖怪たちの競演が行われていました。

目下開催中の百鬼夜行展に合わせ、閻魔大王や妖怪、人魂が所せましと駆けまわります。

夜の特別拝観でのこの試みは今年初めてだそうで。高台寺さん、遊んではるわ~。

 

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写真はこちらからお借りしました→ http://www.sankei.com/west/photos/150801/wst1508010032-p3.html

 

日中あれだけ大勢の人出でにぎわっている東山も、日がとっぷり暮れるとほとんど人影もなく・・・。

え、まだ9時半なのに?と、町の表情の落差に驚きました。

ふと気づくと・・・ん?・・・背後に忍び寄るなにものかの気配・・・

いやいやまさか、そんな!と背中にまとわりつく闇を振り払いつつ、

静まりかえる通りを足早に急いで高台寺を後にしました。