日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

夫が約3週間の冬休みを終えてフランスから帰ってきました。

写真はお土産の一部です。全部食べ物(笑)

 

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パッケージのデザインが目を惹くフランスの食料品。

 

真ん中のキャラメルは、ドライフルーツやナッツが入って美味。

去年、パリの専門店で買ってみたところおいしかったので、お土産にと頼みました。

フランスは自給率100%を超える農業大国なので、食料品は安いです。

特に乳製品。300gほどのバターだって2ユーロしません。

 

でも、食材は安いのにレストランで食べると税金がかかって「え?」というくらい高くなっちゃうんですよねえ。

日本だとランチに1000円出せばしっかりした定食が食べられますが、パリではサンドイッチと飲み物が関の山です。

ランチに一人30ユーロ(4000円近く)払っても満足できるレストランは少なく、結局家で食べるのが一番間違いないということに。

日本における5000円レベルの食事をフランスで確保するには、もはや星付きレストランに足を運ぶ必要があるんじゃないかと常々思っています。

実際、人件費が安く抑えられる移民を雇うレストランは多いので、フランス伝統の味が守られているかというと疑わしいところ。

反対に日本で簡単な懐石スタイルの2~3000円の和食ランチを食べているとき、夫は真面目な顔で「フランスなら絶対、星がつく」と言います。これで星付きなら、日本中はそこらじゅうに星付き飲食店があふれるなあ、というあんばい。

近年急増している訪日外国人観光客。彼らの多くが一番楽しみにしているのが「日本の食事」だというのもうなずけます。日本では何を食べても当たりハズレがなく、本当においしい。

一億総中流の(最近その傾向も崩れつつあるものの)日本は、中間層向けのモノやサービスが厚く、逆に欧米は上流か下流に分かれるとよく言われますが、実感です。

 

夫は絵を描いたり彫刻したりと美術が趣味なのですが、その点でも日本は夢の国だと言います。画材でも紙でも、手に入らないものはないんだそうです。高品質な日本の文房具は、実際外国人にも人気です。

先日も、フランスでは見たこともない珍しい油彩用のオイルが、夫ご用達の画材店「カワチ」で手に入ったと驚いていました。それも想定外の安値で。実はこのオイル、フランスメーカーのもの。

本場のフランスで手に入らないのに、なぜ日本でこんなに安く買えるのかと夫は納得いかない様子でした。

ちなみに夫がインスタグラムで知り合った、漫画家志望のロシア人男子に日本製の画材(ペン、紙、消しゴム等)を送ってあげたら大感激していました。ロシアでは手に入らない品質のものだからです。

 

一方、今回の帰省でパリにある画材店を覗いてみた夫は心底がっかりしたと言います。「全く品揃えがなっていない。パリの芸術家はどうしているのか心配になるほど」だったとか。

「帰るたびにフランスが後退しているようにみえる。まるで発展途上国・・・」。夫はちょっと複雑な思いを抱いて日本に戻って来た様子です。

戦後モノは豊かになったが、人の心は貧しくなった日本・・・などと揶揄されますが、これだけ物質的に豊かになったのも、戦後何もないところから我々の先輩たちが努力と創意工夫、切磋琢磨を積み上げてきたから。無数かつ無名の日本人による厖大な営みの結果と思えば、批判ばかりも当てはまらないと思います。