日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

12月27日(土)、今年最後の日本人ことはじめ講座「日本の華/お正月のお花」が開催されました。

「お正月のお花」講座はこれで3回目。ご家族の「お正月花、きれいだねえ」という声に支えられて毎年お越しいただくリピーターさんも定着した感のある本講座。

会場が使える最終の土日はクリスマスにあたっているし、29日以降は皆さん年末年始のお仕度でお忙しいだろうし・・・と考えて、今年はお花屋さんもギリギリ営業している27日(火)を選び、夜間の講座としたのですが・・・蓋を開けてみるとキャンセルも続き、前年の半分の参加者(5人)でした。正直ちょっと寂しいな、と思っていたのですが。

実は、登壇を予定した西田先生がご高齢ゆえ体調を崩され、代わりに内田が一人で全編講師を務めました。実際2コース運営してみたところ、時間内に一人でビギナーさんを指導するには、一度に3人が限度だなと実感。なので、結果オーライということにしておきます、何事も前向きに(笑)

いつものように、日本の型の文化、お正月と歳神さま、大掃除・しめ縄・門松の意味、フラワーアレンジメントと生け花の違い、今回使う型の説明に続いて、実技に入りました。

 

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ミニ講義からスタート。

 

この日使った花材は、門松をイメージした「枝若松」「千両」「葉牡丹」「菊」「金銀の柳」の5種類です。それぞれ縁起ものとして重用される理由をお伝えしたあと、全体のバランスを決める重要な枝(役枝)の位置を決めます。

役枝の長さ・位置・角度が型どおりにきれいに決まったら、残りの花材を自由に生けていきます。

 

 

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華道の面白いところは、同じ位置に同じ花材を挿しても、個人によって全く違う雰囲気の作品を作り出すところ。

誰が見ても「美しい」と思うストライクゾーン(すなわちそれが華道の「型」)があり、そのゾーンの中に入っていれば、どんな活け方でもOK。基本的な型はあるものの、最後は各人の感性にゆだねられます。

 

一度ご自身で生けてみて完成したところで、内田が修正いたしました。

 

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ちょっとしたバランスの違いで大きく見栄えが変化することを実感していただきます。

 

その生け方をよく見て記憶に刻んだら、いったん全部抜いて再度生けてもらうのですが、皆さん手順ごとにこまめにスマホで写真を撮っていらっしゃいました。お稽古事も文明の利器をフル活用する時代です。

完成した皆さんの作品をご覧ください。

 

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皆さん、お上手にきれいに生けてくださいました!

今回は「お花はまったく初めて」という方が3人おられ、そろって「とても楽しかった!」という感想を事後に頂戴したのですが。

私はこのお声に「はっ」としました。

未知のことを学ぶ新鮮な驚きや、自分であーでもないこーでもないと試行錯誤しながら作品を完成させる喜び・・・久しく忘れていたなあと。

型に従って迷いなく生けられるようになった今、なんだか自分が初心を忘れているような気にさせられたのですね。

初々しい新入社員をまぶしく見る年増のお局気分とでも申しましょうか。

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思えば遠くに来もんだ・・・とちょっと感傷に浸りながら、今年最後の講座も無事終了。

私のわがままで今年から隔月開催となった和えの会に引き続きご参加くださったみなさま、本年も誠にありがとうございました。

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そして、ペースダウンして考えたこと。やはり自分自身が「楽しい!」「面白い!」と興味をもったことを、「ねえ、こんな面白いことあるんだけど、一緒にやってみない?!聴いてみない?!」と皆さんと共有する気持ちが一番大事かなと。

というわけで来年も、独断と偏見に満ち満ちた内田セレクション講座にお付き合いくださいませね。

親愛なる参加者の皆さま、よいお年をお迎えください。