日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

7月30日。原風景を巡る能登旅、2日目です。この日は観光ジャンボタクシーで奥能登の見どころを巡りました。出発前に参加者の皆さんとホテルの前でパチリ。

 

 

はじめに輪島の朝市へ。皆さん思い思いに通りを散策。私は干物とわかめを買いました。干物は、アジ、サバ、フグ、カレイ、ノドグロ、それぞれ2~3枚入って(合計14枚)お値段たったの1000円!!なんだか申しわけないくらい。

昼前だったせいかお客もさほどおらず、これで生活していけるのか、と余計な心配をしてしまいました・・・。みんなも輪島に行って買ってあげて!!

 

輪島の朝市

 

 

次に向かったのは、世界農業遺産「白米の千枚田」。現在はオーナー制度によりなんとか維持している状態。実際に数えてみると1004枚の棚田があるとのこと。

 

以後は、写真家 桑島薫氏の素敵な作品(”撮影内田”の注釈付き分除く)でお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

日々の生活のためにただコツコツと耕した田んぼが農業遺産になるとは、先人もさぞやびっくりでしょうね。

 

道中の風景も清々しい。

 

次に、日本で唯一奥能登にだけ残っていると聞く、揚げ浜式の塩田へ。

 

両天秤の桶に海水を入れると70kg超え。1日の作業に必要な海水は40往復分。力自慢の参加者が持ちあげてみました。お見事!

 

この道具で海水を撒きます。

 

水たまりができないようにまんべんなく海水を撒くのが職人の腕のみせどころ。

 

参加者も挑戦。まずまずの出来。(撮影 内田)

 

濾過した海水を大鍋で煮詰めて、塩の結晶を取り出します。

そばの店舗では、手作りの塩だけでなく、ひしお、にがり、塩せんべい、塩飴など数々の商品が並べられ、皆さん思い思いにお土産を手にしていらっしゃいました。

 

輪島市に戻って昼食をとったあと、塩安漆器工房で輪島塗の作業工程の説明を受けました。

 

(撮影 内田)

 

漆塗りに使う刷毛は人毛で、40~50代の女性の髪の毛が適しているんだそうです。若い人の髪はハリがありすぎてよくないらしい。うん、たしかにハリもコシもなくなってるけどね・・・とその年代ド真ん中の私は微妙な気分に(笑)

 

漆塗に使う刷毛。黒い部分は人毛です。(撮影 内田)

 

 

(撮影 内田)

全124工程、手塩にかけて仕上がった美しい漆器たち。高いはずだわ、と納得。

輪島塗の特徴は、器の強度を高めるために布を貼っている点。それが他の漆器との大きな違いだそうですが、それは割ってみないとわからないとのこと。

ちなみに「ウレタン塗装と本漆塗を見分けるコツはありますか」とお店の方に質問してみましたが、「ない」とのお返事。

ただ私は今回、同工房で本漆塗(輪島塗ではない)の小さじ5本セットを買って使ってみたのですが、手にとったり口に含んでみたりすると、手触り、舌ざわりが違うことに気づきました。本漆塗はウレタン塗装よりちょっと摩擦を感じるというか、軋む感覚がありますね。

 

美しい日本海の風景。

 

次に向かったのは、大沢村、間垣の里。日本海から吹き付ける風と雪から住まいを守るための竹垣が独特の景観をつくり、目を引きます。

 

 

 

ひぐらしの鳴き声も相まって、どこか懐かしい風景が広がっていました。

 

 

NHK朝のテレビ小説「まれ」の舞台にもなりました。セットの建物がそのまま残っています。

 

最後は、車で走れる海岸「千里浜 なぎさドライブウェイ」。砂の粒子が非常に細かいので踏みしめると車が走れるほど硬くなるんだそうです。

 

道路ではなく、あくまで海岸です。約8kmの道のり。

 

 

要所要所で、車を止めて観光タクシーの運転手兼ガイドさんの説明に耳を傾けました。とても感じのよい方で、旅の充実感が3割増しになった気分でした。

 

関西人が不親切だとは思いませんが、今回私たちと接点のあった金沢~能登の人たちには、親切な上におっとりとして人あたりの柔らかい印象を受けました。それが「また来たいな」と思わせるほどに、この旅をさらに魅力的にしてくれたと思います。

 

 

今回の企画を「原風景を巡る能登半島」と名付けましたが、たしかに能登には日本人の心の琴線に触れる懐かしい風景や人情が残っているなあと実感しました。

関西や金沢ではあふれかえっている外国人観光客を、この日は一人もみませんでした。奥能登はまだまだ日本人のための聖域かもしれません(こんなことを書くと「人種差別」と怒られるのかしら)。

事後、「二日間とは思えないほど盛りだくさんの内容でとても楽しかった!」等、参加者の皆さんから御礼のメールやお喜びの言葉をちょうだいし、それまでの気苦労も吹き飛びました。

次はどこにしようかなとさっそくあれこれ考えている内田です。

ご参加くださった皆様、ありがとうございました!