日本人ことはじめ講座は、日本人らしさゆえに世界を魅了する無名の日本人を増やします。

内田です。山口県で行方不明になった2歳児を発見し、一躍時の人となったスーパーボランティア尾畠春夫さん。彼がテレビインタビューを受けていたとき、指にトンボが止まったのを見て「トンボが気を許すほどのこの好々爺はいったい何者??」と思った人は少なくなかったようです。私もその一人。

キラキラした瞳と輝く総入れ歯が目に眩しい尾畠さんがよしき君を発見したのも、これまでコツコツと人助けをしてきた人生にスポットライトが当たるようにという天の計らいのように感じました。実際、尾畠さんも「天が導いてくれた。よしき君に会えると胸騒ぎがした」とおっしゃっていましたし。

驚くことに、日本ボクシング連盟を私物化して問題となったY会長と尾畠さんは、生年月日(1939年10月21日)が同じらしい・・・同時期にメディアを賑わせた対照的な二人の登場は単なる偶然とは思えません。同じ日に生まれて「私(我)」の塊になる人もいれば、「公」の塊になる人もいる。あなたはどっちの生き方を選びますか?という神様のデモンストレーションのようだな、と不思議な思いがしました。

 

トンボもなつく尾畠さん。

 

そこで尾畠さんに背中を押される格好で、気になりつつも現地入りを迷っていた西日本豪雨の被災地に行くことにしました。

大阪を出たその日のうちに活動するとなると、岡山県内が視野に。同県のボランティア募集情報を検討した結果、一番被害の大きかった倉敷市に入ることにしました。倉敷市は被害が大きかった分ボランティアが集中するので手薄な別の自治体も検討したのですが、「車で現地入りできる人」「県内からのみ受け入れ」などの制約があったり、ボランティアの募集自体が終了していたり。結局、県外からのボランティアをまだ継続的に受け入れている倉敷市一択になりました。友人と二人、8月26日(日)~27日(月)、1泊2日の行程です。

ちなみに、岡山の復興支援として宿泊費が4000円割引になるクーポンと新幹線こだまの割引切符を利用したので、往復交通費と宿泊費を合わせて一万円以内に収まりました。お財布が助かります!

まず倉敷市のボランティアセンター(以下ボラセン)のHPを見ると、ボランティア活動に必要な情報-エントリー方法、ボラセンまでのアクセス、当日の服装、注意点、ボランティア割引が効く施設など-がわかりやすく網羅されていることに驚きました。実際、現地に行ってその体制とオペレーションの充実ぶりにさらに驚くことになります。

まず新倉敷駅に着くと、案内係が「ボランティア、ご苦労様です!送迎バスはこちらで~す」と誘導してくれました。電車の中では長靴をはいてリュックサックを背負った「お仲間」らしき人たちを何人も見かけましたが、案の定彼らも同じ方向に流れて行きます。

 

新倉敷駅には真備町ボラセン行きの専用バスが待機。

 

約10分ほどバスに揺られてボラセンに到着。まず名札に記名後、左上腕に貼るように指示されました。

 

この名札を見せると岡山県内の協力施設で割引サービスなどが受けられます。

 

事前購入したボランティアチケット(無料)のスマホ画面を見せて受付を済ませた人から順に、5人ずつ一列になって着席。この5人がその日一緒に活動するメンバーです。同行者がいるときは同じチームになるよう配慮してくれます。

5人1組のチームがバス2台分の人数に達したところでオリエンテーション開始。リーダーとタイムキーパーを決めて、熱中症予防のために20分働いたら10~15分休むこと、水分は喉が渇く前にこまめに取り絶対に無理をしないこと、被災現場を写真に撮ってSNSなどにアップしないことなどの注意事項を受けます。「真備町、オー!!」と皆で鬨の声を上げた後は、専用バスでサテライト(支所)に移動しました。

 

ボラセンとして使われていた体育館の様子。26日(日)は約1000名弱のボランティアが集結!

 

バスに乗る前、防塵マスク、帽子、お茶や水などの飲料、塩飴、梅干し、軍手、扇子など、活動に足りないものは運営側が用意したものを持っていくように呼びかけられますが、その種類と量の多さにびっくり。すべて支援物資だそうです。このボラセンには仮設トイレはもちろんのこと、無料のシャワー室まで備え付けられていました。至れり尽くせりです。

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